私が鍼灸師になったわけ

松原鍼灸整体院の生い立ち

私は大学時代、哲学を専攻しており、4年間毎日観念的な事を考え続けました。就職をするつもりは全くなく大学院で研究をする予定でした。しかし、天のめぐりあわせで彼女が出来てしまったのです。舞い上がった上に、煮詰まった私は「彼女と結婚するためには経済力が不可欠だ、哲学に生きて野垂れ死にしてもいい、などと言っていられない・・・!」と就職活動の自己分析を始め、結果「自分の手を使って人に喜んでもらえる仕事」「人の痛みを和らげてあげられるような仕事に就きたい」と思うようになりました。

初め、理学療法士(リハビリなどを手助けする仕事です)を目指していたのですが。ある施設見学で出会った先生に「君のやりたいことはリハビリより鍼灸師に向いている、痛みをとるなら鍼の方がいいぞ」というアドバイスを受けました。

その瞬間「ああ、鍼灸師になりたい、この仕事が天職だ」と根拠なく確信してしまいました。家族に報告すると、父は驚きましたが(まあ当然です)母と妹は「そういうマニアックな方が合っている」と賛成してくれました。(理解のある家族です(笑))

その後彼女との将来を夢見ながら、鍼灸専門学校に進学しましたが、一流企業で社会人として働く彼女と将来も曖昧な鍼灸学生の私との間の溝は広がり、結局別れることとなりました。世の中どう巡るか分らないものです。今はただこの仕事に出会わせてくれた彼女に感謝し、幸福を祈っています。

 話が前後しますが、鍼灸師になると一夜にして決心したのは良いのですが、実はそれまで一度も鍼灸治療を受けた事がなかったのです。父の仕事が医療関係と繋がりがあったので、幾人か紹介していただき名手と呼ばれる先生の治療を受けました。その中の一人が後の師匠、古野浩和先生でした。

変わり者の多い鍼灸業界でも飛びぬけて個性的な古野先生、白衣どころか、半ズボンに白いランニングシャツ、目が隠れるほど伸びた髪(若い時から、あだ名は鬼太郎だったそうです)で私を迎えてくれました。

古野先生の治療を受けた三日後、ポケットの中に薬が入っていました。何の薬だろうかとよく見てみると「コ○ゲン鼻炎カプセル」でした。当時私は花粉症で半日薬を飲まないと鼻水と涙でひどい目にあっていたので、常に薬を携帯していたのですが。治療を受けた次の日から鼻水が止まって自分でも気づかないうちに薬を飲まなくなっていたのです。

先生のようになりたいと思いました。しかし、その当時古野先生は弟子をとらない主義だったので(例外で一人だけ女性鍼灸師の方が弟子入りしていましたが)その後、師事する先生を探して、岐阜や大分まで渡り歩きました。しかし、古野先生への思い断ち難く、先生が講師をされていた勉強会で「弟子にしてください」と強引に迫り、その後治療院に通いつめ、いつの間にか「一人目の男弟子」となりました。数年後飲み会で「断ったら取って食われそうな勢いでビックリした」といわれました。

その後五年間師匠の治療を見学させていただき、その間も色々な勉強会に通って技術を身につけました。しかし、開業し臨床の現場に一人で立った時、最も身に付いていて、効果の高い治療は「師匠の背中越しに見覚えた技」でした。師匠に出会えたこと弟子にしていただいた事に心から感謝しています。

初めは、往診中心の治療をしていましたが、家族の好意で現在の治療室を使わせてもらえるようになり、貯金とカメラを売ったお金でベッドや治療道具を揃えて開業いたしました。

余談ですが、私は大学の写真部に所属し、在学中フリーのプロカメラマンとして仕事をしていました。バイト代や仕事で得た収入のほぼ全てをつぎ込んで、コツコツと揃えたカメラ機材は命の次に大切なもので、手元に1つだけ残して、40~50万円で機材を売ったその夜の寂しさは今も忘れられません。昔使っていた機種を店で見かけると今でも胸が締め付けられる思いがします。また買ったとしてもそれは同じ機種でも同じカメラでは無いのです。一期一会を実感としてカメラは教えてくれました。

卒業時に所属していたスタジオが「うちの正社員にならないか」と誘って下さったのですが(この話は親にもしていません。ここで初めて明かします。)その時にはもう鍼灸師になると心に決めていたので謹んで辞退させていただきました。就職氷河期まっただ中での当時の私の行動を、友人は「彼女との結婚と言う当初の目的からどんどん離れる行動をしている」と揶揄していましたが、全くその通りだと今でも思います。当時から現在に至るまで、私は「鍼灸首ったけ」になのです。

現在、松原鍼灸院は家族、患者さん、諸先輩方、師匠、多くの方々に支えられて成り立っております。そして、2年半以内に必ず、テナントを借りて治療院を立ち上げ名実ともに地域最高の治療院となるいしずえを築くことが目標です。

これからも、一人一人の治療に全力を尽くすことはもちろん。治療技術を磨きぬき、より多くの方々に私の治療で御満足いただける事を目指します。

ここは、穴場の鍼灸院、好奇心の強い方はご連絡を。

 


我が家の黒猫「クロ」

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松原訪問リハビリ治療院

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